日本の宣教とプロテスタント教会の誕生

1859年、日本宣教の扉が開かれるのを待ち望んでいた、プロテスタント宣教師たちが次々と来日しました。まだキリスト教禁教制の高札が立っていた時代、1872年の年頭に開かれた初週祈祷会においてリバイバルが起き、日本人で洗礼を受ける者たちが起こされ、日本最初のプロテスタント教会が誕生しました。「横浜基督公会」という名で始まった「公会」は東京、神戸、大阪、京都、群馬などに次々と設立されました。

1890年11月24日、英国からバークレー・F・バックストン宣教師が伝道隊一行とともに来日しました。彼らは純真な聖書信仰、贖罪信仰に立って聖化の信仰を標榜し、日本人のための日本人教会設立のために尽力されました。英国国教会宣教会(CMS)の副会長であったバックストンの父トーマスが語った「最も願わしく思われることは、我らの宗派のどの線にも従わず、すべての日本人クリスチャンを一つの会衆に結合させる日本人教会があることである。」という一文は、その後の日本伝道隊、さらに日本イエス・キリスト教団において成就されることになります。

1903年、英国のケズイック聖会の最中、バックストン師、パゼット・ウィルクス師、ハーバード・ウッド夫妻らの半徹夜の祈りの結果、日本における「One by One Mission(一人が一人を導く伝道)」として「日本人伝道隊(Japan Evangelistic Band)」が形成されました。日本伝道体の三大目標は、「1.全日本人にキリストの救いを」「2.全日本キリスト者に全き救いを」「3.聖霊に満たされた神の僕の養成を」でした。

1935年、日本伝道隊の前進運動から生み出された「イエス・キリスト召団」と「日本聖書教会」が合流して「日本イエス・キリスト教会」を結成。日本伝道隊のすべての財産は「日本イエス・キリスト教会」に属するものとなりました。その後、戦争による幾多の苦難を経て「日本伝道会」が発足、3つのグループに分かれて新教団が結成されていきました。それぞれ所属教団を異にした霊交互助を主目的とした友好団体であったため、満5年で発展的解消となり、1951年7月、新教団「日本イエス・キリスト教団」が誕生しました。

B.F.バックストン

バークレー・F・バックストン師

日本伝道隊宣教師

Profile

1860年8月16日英国レイトンストーンに誕生。1882年11月ケンブリッジ大学におけるD.L.ムーディの歴史的な8日間の伝道会で新生を体験。ホーリネスへの強い覚醒による霊的潔めの確信は、日本伝道隊、日本イエス・キリスト教団の信仰的、霊的基盤となった。

Profile Picture

三木栄光教会の歩み

1966年当時の三木栄光教会
尾崎政信牧師(左)と教会の皆さん
年代主な出来事担当牧師/教師等
1945年以降戦後の荒廃した人々に福音を届けようと、神戸中央教会より牧師が派遣され三木市公民館、三木市商工会議所などを拠点に伝道が始められた。李順師
増永師
1951年日本イエス・キリスト教団創立。神戸中央教会より山本信二(のぶに)牧師が派遣された。宮脇次二郎氏の協力を得て借家を借り、家の教会として本格的な宣教活動を開始。牧会と会堂建設に全力を傾注された。山本信二師
1960年5月山本信二牧師が病気に倒れ、大石なち師、今堀春香師、長田師、野村師が教会奉仕を担当。大石なち師
今堀春香師
長田師
野村師
1961年3月山本信二牧師召天(49歳)。後任に山本よしを牧師(夫人)が着任され、藤原師、竹之内師らが補佐しつつ宣教活動が続けられた。山本よしを師
藤原師
竹之内師
1962年三木市大塚1丁目に会堂建築用地として約100坪の土地を購入。山本よしを師
藤原師
竹之内師
1964年高和教会の尾崎政信牧師が三木栄光教会を兼牧されることになる。その後三木栄光教会の専任牧師に就任。尾崎政信師
1966年3月教会堂竣工。尾崎信子師(夫人)と共に三木市、小野市の宣教活動に従事。その後会堂増築、駐車場用地購入、納骨堂建設等にも尽力された。尾崎政信師
尾崎信子師
2001年鎌野 幸師が婦人伝道師として奉仕。尾崎政信師
尾崎信子師
鎌野 幸師
2008年尾崎政信牧師・信子師が引退され、古川昭二牧師が担任教師として着任、神戸から1年間通いで奉仕された。教団事務所主事補を兼任。古川昭二師
2009年西原孝至牧師・恵子師が派遣され、始め4年間は教団事務所主事を兼任。西原孝至師
西原恵子師
2012年10月尾崎信子師召天。西原孝至師
西原恵子師
2013年7月新教会堂建築用地として三木市大塚2丁目1-5(現教会土地)に約180坪の土地を購入。新会堂建築契約、準備開始。西原孝至師
西原恵子師
2014年5月三木市大塚2丁目1-5に新教会堂竣工。西原孝至師
西原恵子師
2021年6月教会員有志の協力により旧教会堂を牧師館として整備リノベーション。西原孝至師
西原恵子師
2024年3月-4月3月17日、西原孝至師・恵子師が15年間の任期を終え定年退職。後任に上野和也牧師・悦子師(夫人)が着任、主管牧師に八幡輝生師(神戸西聖愛教会牧師)、野﨑 俊師(岡山 大原教会牧師)が協力牧師となり月1度の礼拝説教を担任。4月より正式に新体制となる。西原孝至師
西原恵子師
上野和也師
上野悦子師
八幡輝生師
野﨑 俊師
三木栄光教会の近くを流れる春の志染川